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「 ギリジャス 」
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「ギリコさん」
「なんだ」
「心理テストしましょうか」

 ジャスティンが聖書らしきものをパタンと閉じた。

「はぁ? 何でオレが」
「いいじゃないですかっ。おもしろいですよ」

クスっと無邪気に笑うジャスティンをギリコは疑り深い目で見ていた。

「分かった。始めろよ」
「十枚の鏡があると思ってください。その十枚の鏡に誰が映っていますか?」

 ギリコは目を閉じ、暫く考え口を開いた。


「言ってください」
「めんど…。アラクネ様、神父、部下、モスキート、死神、ミフネ、アンジェラ、マカ、ソウル、シュタイン」

「…!」
「結果は何なんだよ」
「忘れました」
「はぁ?」

 後ろからギリコが何か言っているようだがジャスティンは聞こえないふりをしてその場を去った。


結果は、

 “二番目のひとがそのひとにとって、最愛のひと”


つまり ギリコの最愛のひとはジャスティン


end
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目の前に姐さんが倒れている

蚊の爺も

よく見れば周りはアラクノフォビアの連中ばかりだ

そして、その奥に


ジャスティンが倒れていた


死んでいるのか? 


「おい」

「起きろ」

動かない体

狂気が見せている幻か?


「いつまでねてんだ」

「おい」




「いなくなったんだよ。ばぁか」


ジャスティンの体が操り人形のように動く。
ふらふらと、オレに近づいてきて耳元で言った


声はオナジだった。


「ヒヒヒヒ。なぁぁ、あんたぁ、キョウキに逝ってみるかィィ?」

「ちっ。んなもん知るか」

「ヒッヒッ。まぁいいやぁ。また来るよ。このカッコウで」


なんてユメだ。

オレは騙されたりはしねぇ。



ましてや、ジャスティンの幻になど



end.....?


「おい」

ギリコの声…?

「おい。テメェ、何ねてんだ?」

「ねてないです」

「早く起きろよ」

「眠ってません」

「起きろ。捨てろ」

「寝てません。捨てれません」


「早く起きろ」





「ジャスティン!」
「…? マリー?」

「大丈夫?」
「どうしたんです…?」
「いきなり倒れたのよ」

じゃあ、あれは狂気が見せた幻聴?

それなら何故起きろなんて

言う?


ギリコ?





続く

追記で後記


「暇ですね」
「オレは敵だぞ?」

「?」

ジャスティンは不思議そうな顔をした。

「貴方は私の彼氏じゃないんですか?」

「……そうだな」

「ギリコさん」
「なんだ」

「キスしません?」
「黙れガキ」

 ギリコはジャスティンのデコをつっついた。
ジャスティンは子ども扱いされ少し拗ねた。




その頃のデスザイズス&シュタイン博士

「いいなージャスティン」(マリー)
「せんぱーい。オレたちもあんな感じに…」
「てかアイツ敵じゃねぇのか?」(無視)


恋人たちと少しの平穏


追記で後記


「お前、オレのこと好きだろ」
「聞こえません」

「嘘つけ。オレはお前の目の前にいるんだ」
「聞こえません」

聞きたくないだけなんだ


「自意識過剰ですか?」
「あぁ?」
「クス」

「むかつく野郎だ」

とっと犯してオレのもんにしちまえばいい。そんなことばかり思っていた
だけど、こいつを見ていたらそんな気持ちは何処かへ行った


「ギリコさん」
「あ?」


 重なる唇


ギリコはジャスティンを突き飛ばした。ジャスティンは倒れることもなくただ、顔が赤くなっていた

「お、お、お前……!!」
「してほしかったのでは?」


「ちげーよ! 馬鹿野郎!!」
「クス。まぁ、いいじゃないですか」


やられっぱなしもムカツクな


「けっ。今度会ったら犯してやるよ」
(下品…)

「じゃあな!」


ああ。二人ともなんて素直じゃないんだろう。

全部“嘘”だなんて、ほんとに“嘘”だ。


嘘×二乗

追記で後記
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