「お前、オレのこと好きだろ」
「聞こえません」
「嘘つけ。オレはお前の目の前にいるんだ」
「聞こえません」
聞きたくないだけなんだ
「自意識過剰ですか?」
「あぁ?」
「クス」
「むかつく野郎だ」
とっと犯してオレのもんにしちまえばいい。そんなことばかり思っていた
だけど、こいつを見ていたらそんな気持ちは何処かへ行った
「ギリコさん」
「あ?」
重なる唇
ギリコはジャスティンを突き飛ばした。ジャスティンは倒れることもなくただ、顔が赤くなっていた
「お、お、お前……!!」
「してほしかったのでは?」
「ちげーよ! 馬鹿野郎!!」
「クス。まぁ、いいじゃないですか」
やられっぱなしもムカツクな
「けっ。今度会ったら犯してやるよ」
(下品…)
「じゃあな!」
ああ。二人ともなんて素直じゃないんだろう。
全部“嘘”だなんて、ほんとに“嘘”だ。
嘘×二乗
追記で後記
ジャスティンもギリコも素直じゃないんだ。
十巻読んでてこの二人はほんま萌えるわと思ってました
その十巻が現在行方不明です
PR