「ギリコさん」
「なんだ」
「心理テストしましょうか」
ジャスティンが聖書らしきものをパタンと閉じた。
「はぁ? 何でオレが」
「いいじゃないですかっ。おもしろいですよ」
クスっと無邪気に笑うジャスティンをギリコは疑り深い目で見ていた。
「分かった。始めろよ」
「十枚の鏡があると思ってください。その十枚の鏡に誰が映っていますか?」
ギリコは目を閉じ、暫く考え口を開いた。
「言ってください」
「めんど…。アラクネ様、神父、部下、モスキート、死神、ミフネ、アンジェラ、マカ、ソウル、シュタイン」
「…!」
「結果は何なんだよ」
「忘れました」
「はぁ?」
後ろからギリコが何か言っているようだがジャスティンは聞こえないふりをしてその場を去った。
結果は、
“二番目のひとがそのひとにとって、最愛のひと”
つまり ギリコの最愛のひとはジャスティン
end